
- ハローワークのメリットとデメリットは?
- ハローワークでの応募はおすすめなの?
ハローワークは、仕事探しの代表的な選択肢の一つです。
ただし、メリットだけでなくデメリットもあります。
この記事では、ハローワークの特徴を整理し、上手に活用するコツを解説します。
結論としては、ハローワーク単独ではなく転職エージェントと併用するのがおすすめです。
ハローワークとは
ハローワークとは、正式名称を公共職業安定所と言い、厚生労働省が運営している公的な機関です。
全国に500箇所以上設置されています。
ハローワークでできることは、仕事探しはもちろん、職業訓練の申し込み、雇用保険の手続きなどがあります。
ハローワークでできることの詳しい解説はこちら。
利用可能時間は、原則8:30~17:15(平日)です。
一部の施設では平日夜間や土曜日の利用も可能です。
仕事を探す目的でハローワークへ行く際は、特に必要なものはありません。
メモ帳や筆記用具があればベストです。
服装も自由です。
ハローワークのメリット
- 求人数が多い
- 就職に関するサポートを受けられる
- 地元への就職が強い
- 転職・就職への圧力が少ない
- 障害がある方へも含めて、多様なサポート体制がある
ハローワークには様々なメリットがあります。
ハローワークを利用する価値があるかは、まずメリットを見てから判断していきましょう。
求人数が多い
ハローワークの大きなメリットの1つです。
実際全国の一般求人数を見ると、100万件以上もありました。(2025年9月現在)
求人数が多いと、それだけ選択肢が広がります。
ハローワークの窓口に置いている検索機や、自宅でもインターネットシステムを使い、仕事が探せます。
また、全国の求人を確認することも可能です。
就職に関するサポートを受けられる
ハローワークでは、仕事を探すだけではなく面接の受け方、応募書類の作成など就職に関するサポートを受けられます。
一人では難しくても、職員に相談しながら進められます。
ただし、実際にハローワークへ行く必要があり、オンラインでは仕事の検索や一部のセミナー受講のみなど制限があります。
地元への就職が強い
ハローワークは地元密着型のため、地方の求人も豊富にあります。
ハローワークの掲載料は無料のため、採用活動に多くのコストを使えない中小企業もたくさん集まってくれます。
地元、特に地方への就職を考えている方には利用するメリットがあります。
転職・就職への圧力が少ない
ハローワークは国が運営している公的な機関です。
転職サイトや転職エージェントと違って、求職者を転職させたからといって手数料がもらえるわけではありません。
よって、無理な転職・就職の圧力もなく自分のペースで就職活動が可能です。
多様なサポート体制がある
ハローワークは公的な機関のため、民間が運営しているサイトやエージェントの利用が難しい人でも誰でも利用できます。
障害のある人向けのサポートや、35歳未満の人向きのわかものハローワーク、子育て中の人向きのマザーズハローワーク、学生や卒業後3年以内の人向きの新卒応援ハローワーク、外国人留学生向けの外国人雇用サービスセンター、近隣にハローワークがない方向けのふるさとハローワークなどがあります。
ハローワークの中でもそれぞれ専門に分かれているので、該当する方は利用を検討してみてもいいでしょう。
ハローワークのデメリット
- サポート内容が自治体や職員のスキルによって差がある
- ブラック企業にあたる可能性がある
- 自分から積極的に行動する必要がある
- 開庁時間による制限がある
- 求人票の情報が少ない
- 職員はプロのキャリアアドバイザーではない
- 求人情報の更新頻度が低い
ハローワークにはメリットだけではなく、デメリットもあります。
サポート内容が職員のスキルによって差がある
ハローワークは公的機関のため、職員は公務員です。
求職者を転職させたからといって、手数料やインセンティブがもらえるわけではありません。
よって、職員によってはやる気がなかったり、就職に対するスキルが乏しい場合があります。
対応してくれる職員が気に入らなければ担当を変えてもらうなど、自身での対策が必要です。
ブラック企業にあたる可能性がある
ハローワークは求人数が多いため、相対的にブラック企業の求人が紛れ込んでいる可能性は高くなります。
1つ1つの求人は細かく調査されていません。
また、企業もハローワークへの登録は無料です。
人がすぐに辞めてしまうブラック企業ほど採用にあまりお金をかけられないので、ハローワークに登録する企業が多くなってしまいます。
求職者がブラック企業を見分けるのはかなり難しいです。
絶対にブラック企業を避けたいのであれば、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
自分から積極的に行動する必要がある
ハローワークは自分で仕事を探したり、窓口へ相談しにいったりと自分で積極的に動かないと、誰も何もしてくれません。
ハローワークは積極的に求職者に仕事を探して紹介してくれるわけではないからです。
もちろん職員に相談すれば対応はしてくれるので、補助的なイメージで利用するのが良いでしょう。
開庁時間による制限がある
ハローワークの開庁時間は、原則平日8:30~17:15です。
一部施設によっては、時間が長かったり土日も開庁している場合があります。
しかし基本的には平日日中のみの開庁となるため、仕事をしている人には利用しにくくなっています。
求人票の情報が少ない
ハローワークの求人票は、基本的な情報しか書いていません。
より詳細な情報を知りたければ、職員へ質問しにいく必要があります。
また、ハローワークは求人内容の調査を行っているわけではないので、本当の情報のみが書かれているとは限りません。
職員はプロのキャリアアドバイザーではない
職員は公務員です。
就職のことについて詳しくはありますが、プロのキャリアアドバイザーではありません。
赴任してきたばかりの可能性もあります。
完全に頼りきるのではなく、自分でもしっかり調べながら利用する必要があります。
求人情報の更新頻度が低い
企業側はハローワークへの掲載は無料です。
そのため、すでに募集が終了している仕事でも掲載されたままだったり、古い情報がそのままの場合もあります。
せっかく応募したいと思った仕事を見つけたとしても、また1から探さなければなりません。
ハローワークで仕事を探すコツ
ハローワークで仕事を探す流れは、下記の記事で詳しく解説しています。
メリット・デメリットをふまえた上で仕事を探すコツは2つあります。
- 転職サイトや転職エージェントと併用する
- 自分で積極的に考え、行動する
転職エージェントと併用する
ハローワークのメリットを受けながらデメリットを解決する方法は、ハローワークのみを利用するのではなく、転職エージェントと併用することです。
特におすすめは転職エージェントとの併用です。
転職エージェントはハローワークのデメリットを解消してくれます。
転職エージェントは、企業側はお金を払って求人を出しています。(利用者は無料です)
お金を出してまで、人を採用したいという企業が集まっています。
また、転職エージェント側は企業の掲載内容をしっかり調査しています。
転職エージェントは民間企業なので、求職者により良いサービスを提供しなければ潰れてしまうからです。
求人数はハローワークより少なくはなりますが、精査されているのでブラック企業を避けたい人には利用がおすすめです。
自分で積極的に考え、行動する
ハローワークは待っているだけでは、仕事を紹介してもらえません。
自分で検索機やインターネットで仕事を探し、分からない箇所は職員に聞き、応募する。
自身で積極的に行動し活用していくことで、仕事が見つかります。
また、ハローワークの求人票を鵜呑みにするのではなく、自分で考えたり調べたりする必要もあります。
もちろんハローワークを利用する以外でも、就職活動において自分で積極的に考え行動することは必要です。
しっかりと行動して、より良い仕事を見つけましょう。
Q&A
結局ハローワークは利用した方がいいの?
結論として、ハローワークのみの単独利用はおすすめしません。
転職エージェントと併用がおすすめです。
理由は、ハローワークにはデメリットが多く、解決するには転職エージェントのサービスが必要だからです。
ハローワークを経由しないと給付金はもらえない?
ハローワークでの給付金はいくつかあります。
失業手当(基本手当)を受けている人が、早期に就職が決定したらもらえる給付金を再就職手当といいます。
再就職手当は、ハローワークを経由しなくてももらえます。
ただしいくつか受給条件があるので、ハローワークに直接確認するのがベストです。
ハローワークを積極的に利用すべき人は?
ハローワークを積極的に利用すべき人は、地元(地方)への就職を希望している場合、自分のペースでゆっくりと仕事探しをしたい場合です。
その場合でも、やはり転職エージェントとの併用がおすすめです。
ハローワークのメリットを受けつつ、デメリットを解決するために必要です。
ハローワークを積極的に利用すべき人は下記の記事で詳しく解説しています。
まとめ
ハローワークのメリットとデメリットを解説してきました。
ハローワークは単独利用より、転職エージェントとの併用がおすすめです。
ハローワークのいいとこどりをして、自分にあった仕事を見つけ、理想のライフスタイルを実現しましょう。
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