私は公務員を、たった1年で辞めました。
新卒で民間企業に2年勤めて、それから公務員になって、半年で休職して、結局1年で退職して、また民間に転職しました。
書き出してみると、ちょっと特殊な経歴だなと思います笑
辞めると決めるまで、私は誰にも本当のことを言えませんでした。
家族にも言えませんでした。
「せっかくの公務員を辞めるなんてもったいない」って言われるのが怖かったし、自分でもどこかでそう思っていたからだと思います。
当時の私が一番怖かったのは、「安定を手放したら、もう取り返しがつかないんじゃないか」ということでした。
ネットを見れば「1年で辞めたら人生終わり」「公務員を辞めるなんてとんでもない」と書かれていて、ますます動けなくなっていました。
でも、結論から言いますね。
公務員を1年で辞めても、人生は終わりませんでした。
今の私は穏やかに働いて、辞める前よりずっと自然に笑えています。
この記事は、当時の私が実際に感じていたことを、できるだけそのまま書いた体験談です。「辞
めた方がいい」と勧めるものでも、ノウハウ本でもありません。
同じように一人で抱えている人に、「こういう人もいるんだ」と思ってもらえたら、と思って書きました。
そもそも、なぜ私は公務員になったのか
公務員になる前、私は民間の会社で2年間働いていました。
会社が嫌いだったわけではありません。
ただ全国転勤があって、地元ではない場所で働いていました。
ちょうどコロナが流行していた時期で、友達もいない、気晴らしに外にも出られない。
その状況に、だんだん耐えられなくなっていきました。
「地元に戻りたいなあ」とずっと思っていて、そんなときに頭に浮かんだのが、公務員でした。
正直に言うと、自分から強く「公務員になりたい」と思ったわけではありませんでした。
きっかけは、親に勧められたことです。
私の家は両親とも公務員で、いわゆる公務員至上主義の家庭でした。
「公務員なら安定してるよ」「これからの時代、特に女の子はそれが一番だよ」と、ずっと言われて育ちました。
気づけば、その言葉に背中を押されるように、私は公務員になっていました。
今思えば、自分の意志というより、周りの期待に応えた選択だったんだと思います。
でもそのときは、地元に戻れるなら何でもいいと思っていました。
「安定」という言葉は、迷っていた私にとって、すごく魅力的に聞こえたんです。
入ってすぐ感じた「あれ、なんか違う」
働き始めて最初のうちは、「公務員ってこんなものかな」と思っていました。
民間とはなんとなく雰囲気が違うな、くらいの感覚です。
でも、ふとした瞬間に、小さな違和感を感じることがありました。
うまく言葉にできないけれど「あれ?」と思う感じです。
最初は気のせいだと思って、気づかないふりをしていました。
あれだけ周りに勧められて、やっと手に入れた仕事。
「なんか合わないかも」なんて、口が裂けても言えませんでした。
でもその違和感は、毎日少しずつ積み重なって、だんだん無視できなくなっていきました。
昔ながらの、ガチガチな職場の空気
上下関係はガチガチで、上司の言うことは絶対。
私の部署はほとんどが男性で、いわゆる“ザ・昭和”の空気感が強い職場でした。
合う人にはすごく合うんだと思います。
でも、私にはしんどかったです。
しかも公務員は、態度に問題のある上司(パワハラなど)がいてもその人がいなくなることはほぼありません。(クビにはほとんどできないため)
だから職場全体がどこか暗くて、ネチネチした雰囲気が漂っていました。
「これ、なんのためにやってるんだろう」
仕事の内容にも、引っかかりがありました。
公務員の仕事は効率よりも正確さが大事で、それ自体は正しいことだと思います。
でも、「前例があるから」という理由だけで続いている作業も多くて、税金を使って、無駄な残業で無駄な資料を作っているように感じる場面が、だんだん増えていきました。
「辞めたい」と思った瞬間
ひとつは、窓口で市民の方に怒鳴られたときのこと。こちらがミスをしたわけでもないのに、ぶつけるように怒鳴られて、「公務員はいいよな」と吐き捨てられました。
安定を求めて選んだはずの仕事で、感謝されるどころかこんなふうに言われるのか……と思ったら、やる気が一気に消えていきました。
もうひとつは、先輩に言われた何気ない一言。
入って数ヶ月の頃に「〇〇さんがいないと何もできないね」と言われました。
相手にとっては軽い一言だったと思います。でも私には、じわじわと効きました。
言葉にすると大したことないように見えるかもしれません。
でも当時は本当につらくて、会社へ向かう道中で、めまいや吐き気に襲われながら、なんとか出勤していました。
それでも「安定を捨てるなんて」「もう少し慣れれば変わるかも」と自分に言い聞かせて、なかったことにしようとしていました。
公務員試験だって、必死に勉強してきたので。。。
今さら「合わない」なんて、思いたくなかったんだと思います。
誰にも言えなかった日々と、休職
「辞めたい」という気持ちは、消えるどころか日に日に大きくなっていきました。
でも、誰にも言えませんでした。
家族に言えば「もったいない」と言われる。同僚に言えば気まずくなる。友達に言っても、わかってもらえる気がしない。
だから誰にも言わずに、自分の中だけで抱えていました。
人に言えないことって、一人でぐるぐる考えるしかなくなるんですよね。
そして半年が経った頃、とうとう限界がきました。
心も体も動かなくなって、私は休職することになりました。
……この休職していた半年間のことは、正直、ここには書ききれません。働いていないことへの罪悪感、お金の不安、「このまま社会に戻れないんじゃないか」という恐怖。そして、それを誰にも話せない苦しさ。当時のいちばん深いところは、Kindleの本のほうに、できるだけ正直に書きました(最後に紹介しますね)。
そんな半年を過ごして、私は最終的に退職を決めました。
これ!という決め手はありませんでした。
劇的な出来事があったわけでもありません。ただ、このままここにしがみついても、心身ともによくならないと思ったから。
それだけでした。
辞めると決めても、すぐには辞められない
辞めると決めても、その日すぐに辞められるわけではありません。
まずは上司に退職の意思を伝えるところから。
これは休職を切り出すよりはずっと楽でした笑
面談を何度か経て、退職は承認されました。
引き留めはほとんどなく、あっさり。「意外とこんなものなんだな」と思った記憶があります。
準備を進めながら、私は何度も「本当に、これでよかったんだろうか」と考えていました。
正直、辞めずに続ける選択肢もわずかですがありました。
慣れていけば、いつか平気になっていたのかもしれない。
実際、同じ職場で長く働き続けている人もたくさんいます。
だから私は、「辞めるのが正解」だなんて思っていません。
辞めるのも、辞めずに続けるのもどちらもあり。
大事なのは、自分がどうしたいか。
私はそれを、自分なりに考えて決めました。
辞めた後、どうなったか
公務員を辞めた直後は、「ようやく解放された」という安心感と、「これからどうなるんだろう」という不安が、同時にありました。
ふとした瞬間に「本当によかったのかな」と揺り戻しがくることも。
ただ、ひとつだけはっきりしていたのは、あの職場に戻りたいとは思わなかったということです。
それだけは、迷いませんでした。
一番心配していたことは、意外と問題なかった
そこからは、民間企業への転職活動が始まりました。
一番心配していたのは、面接で公務員時代のことをどう説明するかです。
短い期間で辞めていることも、休職していたことも、聞かれたらどうしようとずっと身構えていました。
でも実際は……あまりつっこまれはしなかったです。
休職していたことは正直に伝えましたが、それより「以前の民間企業でどんな仕事をしていたのか」を聞かれることのほうが多かったです。
一人で大きく見積もっていた不安は、思っていたほど問題にならなかった。
これは、当時の私に一番教えてあげたいことかもしれません。
一人では無理だった。エージェントに助けられた
とはいえ、転職活動そのものは少し苦労しました。
一人で進めるのは大変で、何度もくじけそうになりました。
そのときに助けてくれたのが、転職エージェントです。
一人では見えなかった選択肢を教えてもらえて、本当に心強かったです。
休職理由・退職理由を、少しでも前向きに伝えられるように相談にのってもらい、「他責ではなく自責で考えて伝える」という大切さもここで学びました。
そして転職活動の末、いくつか内定をいただき、今の会社に入社しました。
退職から次の職場で働き始めるまで、かかったのは約1ヶ月半でした。
民間に戻って、改めてわかったこと
働き始めて、改めてわかったことがあります。
まず人間関係は、圧倒的に民間のほうがよかったことです。
風通しがよくて、言いたいことが言える。
最初はそのことに逆に戸惑ったくらいです。
前の職場の空気に慣れすぎていました。
みんなで協力して売上を上げる、という民間の風土がやっぱり私には合っていました。
それから、公務員時代の経験も、決して無駄ではありませんでした。
正確に事務処理をする力は、民間でもちゃんと役に立っています。
請求書や見積もりの入力など、ミスなく正確にやる力はあの頃に鍛えられたものだと思います。
もちろん、いいことばかりではありません。
民間はスピード感が違うし効率を求められる場面も多いので、そこは少し大変でした。
でも気づけば私は辞める前よりも、自然に笑えるようになっていました。
公務員を1年で辞めても、人生は終わらなかった
最後に、もう一度だけ言わせてください。
辞めるのも、辞めずに続けるのも、どちらもありです。
それを決められるのは、あなただけ。
誰かに勧められて決めることでも、誰かに止められてやめることでもないと思います。
私は周りに勧められるまま公務員になって、それで苦しくなった人間なのでなおさらそう思います。
ただ、もし今あなたが「辞めたら人生が終わってしまう」と思って身動きが取れなくなっているなら、これだけは伝えたいです。
辞めても、別に人生は終わりませんでした。
ネットとかを見ると、不安を煽るような記事がたくさん出てきます。
現に私は公務員時代より穏やかに働き、楽しく過ごせています。
ネットを鵜呑みにするのではなく、自分がどうしたいかを考えた方が良いと思います。
「辞めた後」が不安なあなたへ
私が「人生終わらなかった」と言えるのは、結局のところちゃんと次の仕事に出会えたからです。
そして、その転職活動を一人で抱えなかったから。
「短期間で辞めた自分でも転職できるの?」「どうやって次を探せばいいの?」という不安は、当時の私もまったく同じでした。
そんな方に向けて、私が実際にやった転職方法や、使ってよかったサービスを別の記事で詳しくまとめています。
📌 短期離職・第二新卒からの転職に役立つ記事
何を見ればいいか分からない方は、まずこちらの記事がおすすめです。

当時の気持ちの「全部」は、本にまとめました
この記事は、当時の私の気持ちをまとめたものです。
休職していた半年間に本当は何を感じていたのか、誰にも言えずに過ごした日々のこと——ここには書ききれなかった「全部」を、Kindleの本に、できるだけ正直に書きました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
あなたが幸せに過ごせますように。

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