公務員を1年で辞めた私が、次の仕事をどう選んだか|民間転職のリアル体験談

私の転職体験記
公務員を一年で辞めた私が、次の仕事をどう選んだか

「公務員だけど辞めたい」「1年で辞めるのは早すぎる?」——そんな不安を抱えながら働いている20代の方はいませんか?私もかつて、地方公務員として働きながら「この仕事を続けていていいのだろうか」と悩んでいました。

安定しているイメージが強い公務員の仕事。でも実際には、想像以上に変化が少なく、毎日がルーティンの繰り返し。無駄な仕事も多くやりがいや成長を感じられず、将来に対してモヤモヤする日々が続いていました。そして私は、公務員を1年で辞めて転職するという決断をしました。

この記事では、なぜ20代で公務員を辞めたいと思うようになったのか、1年で退職を決めた理由、そしてその後の転職活動の進め方や仕事の選び方について、実体験をもとにお話しします。

「公務員を辞めたいけど次が不安」「転職するには何から始めればいいの?」と悩んでいる方に向けて、リアルな体験を通じてヒントをお届けできればと思います。

なぜ公務員を1年で辞めたのか

新卒で民間企業に2年間勤めた後、私は「安定」を求めて地方公務員へと転職しました。公務員になれば、もっと穏やかに働ける。ワークライフバランスも整うはず。そんな期待を抱いての決断でした。

しかし、実際に働き始めてみると、想像以上のギャップがありました。仕事はルーティンの繰り返しで、自分の裁量で動ける範囲はほとんどありません。組織の決まりや前例主義が優先され無駄な仕事も多く、「もっとこうしたら良くなるのに」と思っても、それを声に出すのが難しい環境でした。

また、私が配属された部署は男性がほとんどで、空気感やノリについていけませんでした。上司も高圧的な人が多く、民間企業ではおそらくクビになっているだろう人も普通にいました。

何よりつらかったのは、「このまま何十年もここで働き続けるのか?」という未来がまったく想像できなかったことです。安定しているけれど、日々が淡々と過ぎていく。やりがいも成長実感もなく、自分の心が日々すり減っていくような感覚がありました。

もちろん、転職してまだ1年。続ければ変わるかもしれないと思いました。でも、その「いつか変わる」を信じて耐えるより、自分に合った働き方をもう一度探し直したい。そう思った私は、公務員を辞める決断をしました。

辞める決断に迷い続けた日々

「本当に辞めていいのかな……」
辞めたい気持ちは日に日に強くなる一方で、辞めるという決断には、ずっと踏み切れずにいました。

一番引っかかっていたのは「たった1年で辞めるのは早すぎるのではないか?」という思いです。せっかく安定した職業に就いたのに、ここで辞めたら「根性がない」「逃げた」と思われるのではないか。短期離職の為、次の転職活動に響くのではないか。様々な思いがありましたが、家族や周囲の目が気になり、悩みを誰にも打ち明けられませんでした。

周りの同期は、つらいことがあっても淡々と仕事をこなしているように見えました。それに比べて、自分だけが「合わない」「向いてない」と感じてしまうのはおかしいんじゃないかと、自分を責めたこともあります。

ネットで「公務員 辞めたい」「公務員 1年で転職」などと検索する毎日。辞めた人の体験談を読みあさっては、「でも自分とは違うかも」と不安になる…。そんな堂々巡りを繰り返していました。

それでも、心のどこかでは「このまま続けても、自分らしく楽しく働けない」と気づいていたんだと思います。「1年しか働いていないからこそ、早めに方向転換することが大切なのかもしれない」。そう思えるようになるまでには、何ヶ月もかかりました。

そしてついに、上司に退職の意志を伝えたとき。怖さはありましたが、それ以上に「ようやく一歩踏み出せた」という安堵感の方が大きかったことを、今でも覚えています。


辞めた直後のリアルな心境

公務員を辞めたその日、正直、心からホッとしました。「ああ、これでもう無理して出勤しなくていいんだ」と肩の力が抜けたのを覚えています。あの職場の空気に身を置かなくてもいい。ただそれだけで、体と心が少し軽くなりました。

でも、その安堵感は長く続きませんでした。退職して数日も経つと、すぐに不安が押し寄せてきたんです。「私、この先どうしよう…」と。

特に焦りを感じたのは、「まだ若いのに公務員を辞めた」ことに対する世間の目。履歴書の職歴を見た採用担当者にどう思われるのか、転職市場で自分に価値があるのか、自信がまったく持てませんでした。

何をしたいか明確ではなかったので、求人を見てもピンとくるものがなく、ただ時間だけが過ぎていく感覚。周りが仕事をしている平日に自分だけ無職という現実が、予想以上にメンタルに響きました。

それでも、「辞めなければよかった」とは思いませんでした。むしろ、「あのまま我慢していたら、もっと自分を嫌いになっていたかも」とさえ思いました。時間ができたからこそ、自分と向き合うことができ、働く意味や、理想の働き方について初めて真剣に考えるようになったのです。

辞めた直後は、不安と焦りと開放感が入り混じった、なんとも言えない時期でした。でも、そこを乗り越えたからこそ、次に向かうエネルギーが生まれたのだと思います。

次の仕事をどう選んだか

公務員を辞めたあと、次の仕事をどうするかは本当に悩みました。「自分に何ができるのか」「何を大切にしたいのか」。答えのない問いと向き合いながら、自分のこれまでの経験や、これからの働き方についてじっくり考えました。

まず私が意識したのは、“前職とまったく違う業界”ではなく、「ある程度これまでの経験を活かせる仕事」にしようということ。1社目も含め、建設資材のリース業界で働いた経験があり、業界の流れや商材に理解がある。それなら、その経験を活かせる環境であれば、より即戦力として働けると思ったんです。

ただし、今度は「人間関係が良く、頑張った分だけきちんと評価される環境」がいい。前職で感じた閉塞感や硬直した働き方はもう避けたかったので、面接では社風や職場の雰囲気についても細かく質問しました。

また、「いずれは在宅で働けるスキルを身につけたい」という長期的な視点も意識しました。完全在宅ではなくても、柔軟な働き方ができる職場かどうか、個人でできる仕事につながるような経験を積めるかどうかも、求人選びの基準に加えました。

最終的に選んだのは、建設資材のリース業界に戻るという道でした。業務内容も、前職の経験を活かせる点が多く、人間関係もとても良好。年功序列ではなく、頑張って成果を残したら適切に評価してくっれます。安心して働ける環境で、自分のペースでキャリアを再構築できると感じています。

“なんとなく”ではなく、“自分で選んだ”と思える転職。それが、次の一歩を踏み出す大きな自信になりました。

私は転職活動の際、「一人で全部やるのは不安」と感じていたので、転職エージェントを活用しました。
自分の希望や不安を丁寧に聞いてもらえて、公務員→民間という不安の多い転職でも安心して進めることができたのは大きかったです。

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転職してみて実際どうだったか

転職してすぐに感じたのは、「大変だけど、確かに自由度は高い」ということでした。公務員のときは、安定した環境で、ある意味“決められたことを淡々とこなす”だけの仕事でしたが、民間企業に入ってみると、常にスピードと結果が求められる世界であることを実感しました。

最初は、周囲のペースについていけずに落ち込んだこともあります。公務員時代の感覚のままでいたら、「自分ってこんなに仕事できなかったっけ?」とショックを受ける瞬間もありました。でも、それと同時に「ここでは自分の工夫や頑張りがちゃんと評価されるかもしれない」という希望も感じられたんです。

実際、前職では年数を重ねても昇給の幅は小さく、成果が直接反映される実感はありませんでした。今の職場では、努力すればきちんと評価される仕組みがあります。それが、自分のやる気や仕事の質にもつながっていると感じています。

また、お給料も50万円程アップしました。お給料が上がると仕事に対するモチベーションも上がります。

その他に、人間関係も大きな変化のひとつです。年功序列で閉塞感が強かった前職に比べ、今は年齢に関係なくフラットに意見が言いやすく、お互いの意見を尊重し合あえる環境です。風通しもよく、皆で同じ目標(売上等)に向かって協力できています。もちろん、民間だからこそのプレッシャーやスピード感はありますが、そのぶん「働くって楽しいかも」と初めて思えるようになりました。

正直、転職直後は不安もありました。でも、公務員を辞めていなければ気づけなかったことが、たくさんあります。自分が何を重視し何を仕事に求めているか、そしてどう働きたいか。転職活動中しっかり自分の考えを整理して、腹落ちさせました。そのおかげで、今は満足した会社でそれなりに日々楽しく働けています。

公務員を辞めたいあなたへ伝えたいこと

「公務員を辞めたい」――そう思い始めたとき、私もすごく葛藤しました。周りからは「せっかく安定した仕事なのに」「もったいないよ」と言われ、自分でも「本当に辞めていいのかな」と何度も考え直しました。

でも、毎朝憂うつな気持ちで目覚めて、職場に向かう足取りが重い日々が続く中で、「このまま一生ここで働いていて、本当にいいの?」という気持ちはどんどん強くなっていきました。

公務員という仕事には確かに魅力があります。安定しているし、福利厚生も整っている。ただ、それが「今の自分にとっての幸せ」とは限らないんですよね。自分の心が限界を迎えているのに、「安定してるから」「辞めたら損だから」と言い聞かせて働き続けることが、必ずしも正解ではないと思います。

もちろん、辞めることには不安が伴います。私も、辞めたあとは「この決断は正しかったのかな」と何度も自問しました。でも今は、あのとき自分の気持ちに正直になってよかったと心から思っています。

大事なのは、「辞めるか辞めないか」よりも、「自分がどんな働き方をしたいか」を明確にすること。辞めることで見える景色がある一方で、続ける中でしか得られないものもあるはずです。

もし今あなたが、「毎日がつらい」「このままでいいのか不安」と感じているなら、一度立ち止まって自分の気持ちを見つめてみてください。どんな道を選んでも、自分の意思で選んだのなら、それはきっと前向きな一歩になるはずです。

公務員を辞めたからといって、人生は終わりません。私のように、むしろ今の人生を楽しめている人は大勢います。

自分にとって最適な選択をして、豊かな人生を作っていきましょう!

公務員から民間に転職するなら知っておきたいこと

公務員から民間企業への転職は、業種も働き方も大きく変わる可能性があるため、想像以上にギャップを感じることがあります。私自身も、公務員から再び民間に転職した際に「知っておけばよかった」と思うことがいくつかありました。

まず知っておきたいのは、民間では「成果」と「スピード」がより重視されるということ。公務員時代は、基本的に年功序列で評価され、仕事のペースも一定で進んでいました。しかし、民間では「結果」を出すことが求められ、周囲もかなりスピーディーに動いています。のんびりしていると、置いていかれるという感覚もあるかもしれません。

また、「安定」が絶対ではなくなるというのも大きな違いです。企業の業績によって人員整理が行われる可能性もありますし、働く環境も常に変化します。とはいえ、その分だけ**「成長のチャンス」や「挑戦できる環境」**も多く存在します。自分の工夫次第で、仕事の幅が広がるのは大きな魅力です。

そしてもう一つ、見落としがちなのが「公務員の常識は民間では非常識なこともある」ということ。例えば、報連相のスピードや、言葉づかい、社内ルールなど。最初は戸惑うかもしれませんが、「違いを受け入れる柔軟さ」があると、民間での順応は早くなるはずです。

最後に、転職活動の進め方も全く異なります。 民間は応募から面接、内定までのスピードが早く、履歴書・職務経歴書にも工夫が必要です。転職エージェントを活用すれば、業界の情報や面接対策のサポートを受けられるので、民間未経験でも安心して挑戦できます。

民間への転職は決して「失敗」ではなく、自分らしい働き方を見つけるための新しいチャレンジ。必要なのは「変化を恐れず、一歩を踏み出す勇気」です。

最後に

公務員を辞めるという決断は、簡単なものではありません。安定や周囲の目、不安な将来…。さまざまな要素が頭をよぎり、踏み出すには大きな勇気が必要です。

でも私は、自分の「このままでいいのかな」という違和感を無視せずに、一歩を踏み出しました。その結果、自分に合った環境ややりがいを見つけることができました。

もちろん、公務員から民間への転職にはギャップもありますし、最初は戸惑うこともあります。でも、その分「働くってそんなにつらいことではなかったんだ」と気づけた瞬間もたくさんありました。

今あなたが、同じようにモヤモヤしているなら、まずは「自分がどう働きたいか」をじっくり考えてみてください。そして、「今の自分を変えたい」という気持ちがあるのなら、転職という選択肢を前向きにとらえてみるのもひとつの手です。

未来の自分のために。小さな一歩を、踏み出してみませんか?

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「辞めたいけど、このままでいいのか分からない」
そんな時こそ、転職のプロに話を聞いてみることが第一歩です。

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  • 転職活動を進めるのが不安

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